ルーティン

今日の朝の話

 

 

いつも乗る電車から見える公園がある

 

 

駅のすぐ隣にある公園で、喫煙所が設置されているので朝はスーツ姿のサラリーマンたちの憩いの場となっている

 

 

これから始まる長い1日を思ってか、虚空を見上げ、気だるそうに一服する人もいれば

 

新入社員だろうか、2人3人と笑顔で談笑しながら一服する人もいる

 

 

毎日見る光景なので、ただの景色として普段は気にも留めないのだが

 

 

今日はそんないつもの公園に彩りを加える新しい住人がいた

 

 

その人は他の人となんら変わらないスーツ姿

 

 

普通のサラリーマンだった

 

 

他の人がタバコを吸うその隣で彼は、美しい二重跳びをしていた

 

 

朝8時40分

 

 

彼の1日は二重跳びで始まる

 

 

その顔は虚空を見つめ無表情だった

 

 

 

 

明日もいるのかなと僕の朝に楽しみが1つ増えた